故郷を 望む墓標や 浜万年青
2015年7月14日
土井ヶ浜海水浴場にて
お天気 曇りときどき雨
土井ヶ浜海水浴場にて
お天気 曇りときどき雨
砂浜で野点は難しいと心配でしたが、
ここは階段状ブロックで、よい感じです。
台風と台風の間隙を縫っての強行軍。
いつ雨が降り出すか、ハラハラしながらの
初野点でした。
本日の茶菓子「おそいぞ武蔵」 巌流本舗
これが思いの外、うまい!
“お薄、差し上げます”
聞こえるのは波の音と鳶の声
では、自服。
“仕舞わさせていただきます”
“お上がりにくうございました”
あろうことか、風で茶筅が飛ばされて砂が~。
などなど、初めてにつきもののアクシデントはありましたが、
風を感じながらの一服は、非日常感満点!
これはハマりそうです。
さて、土井ヶ浜とは?!
山口県の北西部、
下関市の豊北町というところにあります。
貝のカルシウムを多く含んだ砂浜が保存に適していたようで、
300体もの弥生人骨が良好な状態で出土しました。
土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアムにその資料が展示されています。
埋葬された人骨は、みな顔を海に向けて埋葬されていました。
展示されたレプリカ、見事に同じ方を向いています。
中には「英雄」と呼ばれる鏃(やじり)がたくさん刺さった遺体(レプリカ)も。
これらは、縄文人と異なる骨格を持つ人々で、
同時代のものでは、中国の江南地方から
類似する骨格資料が出土したそうです。
類似する骨格資料が出土したそうです。
「英雄」は、腕に貴重な貝輪をはめており、
特別な地位にあった人物だと考えられます。
土井ヶ浜の海を眺めながら、
お茶も中国から伝来したことなど思いを巡らせるのでありました。
少し北上すると、角島もあります。
浜木綿の群生地で有名です。
以上、ありがとうございました。